継続で大切なこと#14 適度に負荷を高める
きむっちです。
前回の記事では自己効力感と自己肯定感を組み合わせることでさらに継続しやすくなることを伝えてきました。
実際には単純に自己効力感と自己肯定感を維持していてもそれほど変わることはありません。
むしろ、「同じ作業しかしていない自分がいる」と思い込んでしまって自己肯定感を下げてしまうことも。
自己肯定感を下げないためにも、
この記事では次のことをテーマに書いていきます。
適度に負荷を高める
【今回の記事を読んでいただく前に】
今回の記事を読んでいただく前に
前回(#13)の内容を読んでいただくことでさらに理解が深まります。
kimuchi-cha-con.hatenablog.com
成長のために必要な3つの領域
このテーマで書き始める前に大切なことを書いていきます。
「成長のために必要な3つの領域」というものがあります。
結論としては、下の図のラーニングゾーンにあたる場所で居続けると適度に負荷を高めていきやすくなります。
ここから詳しく見ていきましょう。
今回はRPG(ロールプレイングゲーム)を交えながら解説していきますね。
コンフォートゾーン
コンフォートゾーンとは、安心感があり居心地がいいと感じる心理領域のことを指します。
例えば、慣れ親しんだ毎日の行動(食事など)や自宅などのいつもの場所、親しい友人との出会いなどを指しています。
慣れ親しんでいる場所だと安心してリラックスしてしまうことも。
特に大きな負担なくこなせることからコンフォートゾーンと呼ぶことがあります。
一方で、簡単なことだけに取り組んでいると「こんな簡単なことしかしていない自分はだめだ」と思いこんでしまうことも。
結果的に自己肯定感・自己効力感が下がってしまうことにつながって、成長するための継続にはつながらなくなってしまうのです。
【PRGでは弱い敵だけを倒し続けている状態】
RPGで例えると、メンバーのレベルが10以上なのに、レベル1相当の敵だけと戦っている状態になります。
レベルが低い敵を倒してもレベルが上がりにくくなるのと同じで、継続してもそれほど変化しなくなることから、継続がつらくなってしまうのです。
ラーニングゾーン
ラーニングゾーンとは、コンフォートゾーンを出た心理領域のことを指します。
つまり、安心感や居心地の良さを感じる領域を出て、ちょっと不安やストレスを感じる状態にあたるのです。
例えば、知らない人に出会うとき、見ず知らずの場所に行くとき、新しい仕事に取り組むときなどです。
そんなときは、未知の出来事に出会ったり、失敗したりするリスクもあります。
そのため、少し気が張った状態で取り組むことになります。
このような状態をラーニングゾーンと言います。
「ラーニングゾーン」以外に「ストレッチゾーン」と言われることも。
このゾーンにいると大きく成長しやすくなります。
【PRGでは少し強い敵に立ち向かっている状態】
RPGで例えると、メンバーのレベルが10程度で
レベル15相当の敵と戦い続けている状態になります。
なかなか倒せない敵ほど経験値が高くなるので、レベルが上がりやすくなります。
一方で、仲間全員が倒されることもあるので、厳しい戦いになってしまうことも。
そのようなことから、適度に負荷をかけることで成長しやすくなることにつながるのです。
ときどき負担に感じてしまうことはあるものの、成長を感じやすくなることから自己肯定感・自己効力感の向上につながりやすくなります。
結果的には楽しく継続しやすくなるのです。
パニックゾーン
ここで、ラーニングゾーンを超えたことを取り組もうとし続けると不安になってしまうことがあります。
普段英語を勉強する習慣がないのに、いきなり毎日3時間やるように言われたら「できそうにない」と不安になってしまいませんか。
特に追い込ませることでなんとか短期間でのスコアアップなどを組み込まれてしまうから、パニックになってしまうわけです。
このようなことから、明らかにラーニングゾーンを超えた領域のことをパニックゾーンと言います。
パニックゾーンで活動していると「到底できそうにない」と思ってしまうことから、自己肯定感・自己効力感が下がることにつながってしまうことも。
そのため、不安レベルが高まりすぎないくらいに下げて取り組むことが大切です。
【PRGでは倒せない敵に立ち向かっている状態】
RPGで例えると、メンバーのレベルが10程度で
レベル45相当の敵やラスボスと戦い続けている状態になります。
もしくは、どんなにメンバーのレベルが高くても倒されてしまうイベントに挑んでいるようなことにもつながります。
このような場合、裏技などを使わないとすぐに倒されてしまうことも。
そのため、RPGを投げ出してしまうことだってあるわけです。
RPGの場合ならレベルの低い敵から取り組めばいいわけですが、リアルだと思ったよりも落差を感じてしまうこともあります。
適度に負荷がかかるところで取り組もう
ここまで読んでいただいたらわかっていただけたと思うのですが、自分自身を成長させるために継続するのならラーニングゾーンで取り組み続けることが大切です。
例えば、Twitterなら1日1ツイートを3ツイートに増やしてみたときにどのくらいの負荷を感じるのかを把握していくことです。
仕事の兼ね合いや体調不良でなかなかできなくなったときには1~2ツイートにして調整することが大切になります。
無理しない
ただし、無理しないようにすることです。
パニックゾーンのところで話しましたが、いきなり英語3時間やろうとしてできなくなると落ち込んでしまうことがあります。
取り組み始めたときのやる気に頼るのではなく、英語3時間こなせるようになるために少しずつ勉強を伸ばしていってラーニングゾーンを広げていくことが大切です。
まとめ
ここまで説明してきたことを
図を交えながらまとめていきます。
少しくらい不安やストレスを感じるくらいの取り組みをやっていくことで成長していきます。
成長していくと青色のコンフォートゾーンが少しずつ広げていくことができます。
そうなると次第に前まで過度のストレスを感じてしまったパニックゾーンにも対応できるようになるんですよ。
少しずつでもいいから適度な負担を高めるように取り組むことを大切にしよう。
最後に
ラーニングゾーンを広げていこうと思うと大変なように感じてしまうかもしれません。
この大変さを乗り越えるためにも、今できていることを思い出してみましょう。
歯みがきができるようになるまでに何度もラーニングゾーンで取り組んできたから、歯みがきができていると思いませんか。
歯みがきでも丁寧に磨くとむし歯になりにくくなるのと同じように、適度に取り組んでいくことが大切です。
適度な負荷を楽しんで継続につなげていきましょう。
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